フランスの第26代首相に就任したガブリエル・アタル(Gabriel Attal)の学歴 大学高校中学校はどこなのか、また経歴についてご紹介します。
2024年1月9日、エマニュエル・マクロン大統領は、エリザベス・ボルヌの後任としてガブリエル・アタル(Gabriel Attal)を首相に指名しました。
ガブリエル・アタル(Gabriel Attal)は、34歳の史上最年少で首相就任し、また、同性愛者を公表している初めてのフランスの首相となります。
ガブリエル・アタル(フランス第26代首相)のプロフィール
氏 名: ガブリエル・アタル(Gabriel Attal)
生年月日 : 1989年3月16日
出生地: フランス・クラマール
ガブリエル・アタル(フランス第26代首相)の経歴
2024年1月9日 フランス第26代首相に就任
2023年7月 国民教育・青少年大臣(Ministre de l’Éducation Nationale et de la Jeunesse)に就任
フランスの公立学校において、すでにキリスト教の十字架、イスラム教のヒジャブを含む宗教的な物の使用禁止を行うと発表
2022年5月 エリザベート・ボルヌ首相の下で公会計担当大臣に就任
2020年~2022年 ジャン・カステックス首相の下で政府報道官を務める
2018年 第2次エドゥアール・フィリップ政権で、国民教育青少年大臣兼国務長官に就任
2017年 オー=ド=セーヌ第10区で国民議会議員に就任
2016年 エマニュエル・マクロン氏が設立した政党「アン・マルシェ!」に参加し、2018年にはスポークスマンを務め、2021年からは執行部のメンバーとなった。
2014年から パリ郊外にあるヴァンヴ市(Vanves)で市議会議員を務める
2012年から2017年までマリソル・トゥレーヌ保健大臣の閣僚としてスピーチライターを務める
2012年にパリ政治学院を卒業後、在ローマ・フランス・アカデミーにいたエリック・デ・チャセイのアシスタントとして1年間勤務
ガブリエル・アタル(フランス第26代首相)の学歴 出身大学は?
ガブリエル・アタル(Gabriel Attal)の出身大学は、『パリ政治学院』(Institut d’études politiques de Paris)です。
ガブリエル・アタルは、2007年に『パリ政治学院』に入学し、2013年に公共問題の修士号を取得し、卒業しています。
2008年~2011年まで『パリ第2大学』として知られる『パンテオンアサス大学』(Université Paris-Panthéon-Assas)で、法律を学びました。
ガブリエル・アタル(フランス第26代首相)大学時代
ガブリエル・アタルは、パリ政治学院在学中の2007年に、コロンビア革命軍(FARC)に監禁されたイングリッド・ベタンクールを支援する委員会を設立。
イングリッド・ベタンクールは、コロンビアとフランスの二重国籍を保有し、フランスで初等教育を受け、『パリ政治学院』を卒業しているコロンビアの政治家です。コロンビア国会下院議員、上院議員を経て、コロンビア大統領の候補者となっていた2002年2月23日、コロンビア革命軍(FARC)に誘拐され、ジャングルでの2321日(6年4ヵ月と7日)に及ぶ虐待と監禁の末、2008年7月2日、コロンビア陸軍により救出されています。
イングリッド・ベタンクールが救出された時の様子(19歳のガブリエル・アタル)
また、ガブリエル・アタルは、大学在学中の2008年公開され、父がプロデューサーとして制作に加わった映画『美しいひと(La Belle personne)』に高校生役で出演しています。
2011年、22歳でテレビのトーク番組に出演した際、ガブリエル・アタルは、参加者から、“共和国大統領になるだろう!”と言われています。
ガブリエル・アタル(フランス第26代首相)の学歴 出身高校中学校は?
ガブリエル・アタル(Gabriel Attal)の出身高校・中学校は、フランスの首都パリの6区にある名門私立学校『エコール・アルザシエンヌ(École alsacienne)』です。
2007年に「Mention Très Bien(非常に良い、優秀)」でバカロレアを取得し、卒業しています。
『エコール・アルザシエンヌ(École alsacienne)』では、幼稚園(maternelle)から高等学校(lycée)までの全教育段階の教育を受けることができます。
ガブリエル・アタルは、小学校の頃には『エコール・アルザシエンヌ(École alsacienne)』に通っていたようです。
ガブリエル・アタル9歳の頃の学校での様子
国際的大学入学資格である『国際バカロレア(Baccalauréat)』の取得を目指している学校で、多くの卒業生がフランス国内外の著名な大学や高等教育機関に進学しています。
文化的多様性と国際的視野を重視しており、異文化理解や多言語教育に力を入れています。
ガブリエル・アタル(フランス第26代首相)高校中学校時代
ガブリエル・アタルは、若い頃から政治に関心を持ち、高校時代には政治的な活動に参加しており、特に、フランスの労働市場改革に対する反対運動に関わっていたと言われています。
ガブリエル・アタルは、2006年に社会運動に参加し、2006年には社会党に入党し、セゴレーヌ・ロワイヤル(Ségolène Royal)の大統領選挙キャンペーンを支援しました。
ガブリエル・アタルの政治活動は、2006年にフランスで行われた若者の抗議活動に参加したときに初めて始まったと言われています。
ガブリエル・アタル(フランス第26代首相)の同性愛者とは?
ガブリエル・アタルのパートナーは、ステファン・セジュルネ(Stéphane Séjourné)という男性です。
ステファン・セジュルネは、弁護士で政治家で、2019年に欧州議会議員に選出せれています。
2017年、ガブリエル・アタルは、政治家のステファン・セジュルネと市民連帯協定 (Pacs) を締結しました。
PACSとは性別に関係なく、成年に達した二人の個人の間で、安定した持続的共同生活を営むために交わされる契約のことです。
しかし、ガブリエル・アタルとステファン・セジュルネとの関係は、2023年までに終わったと言われています。
また、ガブリエル・アタルは、テレビのインタビューで、学校で同性愛嫌悪的ないじめを受けていたと語っています。
2018年、元クラスメートのフアン・ブランコ(Juan Branco)に、Twitterで
同性愛者であることを暴露されて中傷された経験があり、
ガブリエル・アタルは、政治家として、ソーシャルメディア上で同性愛嫌悪や反ユダヤ主義のヘイトスピーチの標的になったと告白しています。
2018年12月、ガブリエル・アタルは自身の同性愛者であることを公表しています。
まて、ガブリエル・アタルは、エコール・アルザシエンヌに通ってい頃、後に歌手となったジョイス・ジョナサン(Joyce Jonathan)と交際していたそうですが、ジョナサンは、その時の関係について、単に「私達の間の冗談」で「遊びのときの片想い」だったと語っています。
ガブリエル・アタル(フランス第26代首相)の学歴 まとめ
フランスの第26代首相に就任したガブリエル・アタル(Gabriel Attal)の学歴 大学高校中学校はどこなのか、また経歴についてご紹介しました。
同性愛者であることを公表し、フランス史上最年少の34歳ので首相に就任したガブリエル・アタルは、貴族の血を受け継ぐ、エリートでもあるんですね。
ガブリエル・アタルの首相就任は、これからまだまだ先の長い若い世代がフランスの未来を作り上げていくことへの期待の表れかもしれませんね。