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【クリスマス】サンタクロースの日?イエス・キリスト降誕の日との関係は?

クリスマス サンタクロースとは クリスマス
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クリスマスは、『イエス・キリストの降誕(生誕)』を祝う日ですが、同時に、多くの子どもたちにとっては、サンタクロースからプレゼントをもらえる日でもあります。

『イエス・キリストの降誕(生誕)』と『サンタクロース』には、何か関係があるのでしょうか?

なぜサンタクロースはクリスマスにやってくるのでしょうか?

サンタクロースって、一体何者なんでしょうか? 子供のころから、実は不思議に思っていたことを調べてみました。

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【クリスマス】 サンタクロースとは?その由来は?


『サンタクロース』は、4世紀頃の東ローマ帝国のミラ(現在のトルコ)の司教であった教父聖『聖(セント)ニコラス』の伝説が由来になっていると言われています。


『聖(セント)ニコラス』は、人々のために幸福を祈り、父の如くに人々を愛し、人々の嘆願や訴えを聞いて助け、特に弱い者を助ける際には、常に他人に知られないように行い、冤罪を蒙る者や侮辱を受けている者のために弁護し、また数多くの奇蹟を行った事から奇蹟者としての称号もあります。

聖ニコラスについての伝説

・主イエス・キリストの墳墓に巡礼する為に海路エルサレムに向った際に、暴風を鎮め、船から落ちて死んだ水夫を甦らせました

ローマ帝国のディオクレティアヌス帝およびガレリウス帝による迫害もありましたが、『聖(セント)ニコラス』は、この迫害を恐れず、伝道に努めたため捕えられて幽閉されたましたが、獄中においても共に捕えられた囚人を励ました。

(コンスタンティヌス帝の即位により宗教の自由が認められると、『聖(セント)ニコラス』は、大主教に復職しました。 )

・無実の罪に問われた死刑囚を救った聖伝
悪漢に与した市長によって、三人の善良な市民が処刑されそうになった際、ニコラスは、出先から、直ちに三人の将軍とともに急いでミラに帰えり、まさに処刑が行われるところであった刑場に赴き、処刑人から剣を奪い、冤罪の市民の縄を解きました。彼等はニコラスの足下にひれ伏して泣いて喜んびました。

・子供を誘拐し商品にする肉屋のところに行き、7年塩漬けにされた7人の子供を復活させ助けたという伝承から子供の守護聖人ともされています。


英国オックスフォード大学の研究者らが、『聖(セント)ニコラス』のものとされる遺骨の年代測定を行ったところ、その死亡時期がサンタクロース伝説と一致しているそうです。


ちなみに、「ニコラス」の名は、ギリシア語をはじめ、他の言語では、以下ように呼ばれています。

各国の『聖二コラオス』の呼び名

ギリシア語 ⇒ ニコラオス (Νικόλαος)
ラテン語・ドイツ語  ⇒ ニコラウス (Nicolaus, Nikolaus)
英 語 ⇒ ニコラス (Nicholas)
イタリア語、フランス語・セルビア語 ⇒ ニコラ (Nicola, Nicolas, Nikola)
スペイン語 ⇒ ニコラス (Nicolás)
ポーランド語 ⇒ ミコワイ (Mikołaj)
チェコ語 ⇒ ミクラーシュ (Mikuláš)
リトアニア語 ⇒ ミカロユス (Mikalojus)
ロシア語・ブルガリア語 ⇒ ニコライ (Николай)
ウクライナ語 ⇒ ミコライ、ムィコライ (Миколай)

オランダ語 ⇒ シンタクラース


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【クリスマス】サンタクロースのプレゼントはなぜ靴下に?

『サンタクロース』は、なぜ靴下にプレゼントを入れることになっているのでしょうか。

それは、『聖(セント)ニコラス』の伝説に由来しています。

『聖(セント)ニコラス』が、まだ司祭であった時のこと、かつて豪商であったが財産を失い貧しくなったために娘を売春させなければならないところであった商人の家に、『聖(セント)ニコラス』は、夜中窓(あるいは煙突とも)から密かに2度、金貨を投げ入れました


この『聖(セント)ニコラオス』の投げたお金を持参金とすることができたおかげで、娘達は身を売ることもなく、結婚することができました。


父親は大変喜び、誰が金を投げ入れたのかを知ろうとして見張っていると、3度目に金を投げ入れているニコラスを見つけ、父親は足下にひれ伏して涙を流して感謝しました。』

この伝説が由来となり、「夜中に家に入って、靴下の中にプレゼントを入れる」という今日におけるサンタクロースの伝承が生まれました。


スイス、フランス、ドイツ、オランダなどでは、『聖(セント)ニコラスの祝日』は、子供の日となり、聖人がかつてお金を窓に投げ入れ、三人の娘を救った伝説がもとになって、『聖(セント)ニコラスの祝日』の前夜に子供へそっとプレゼントすることが習慣となりました。


司教であった『ニコラウス』は、その善行によって聖人として認定され、『聖(セント)ニコラス』、『シンタクロース』、後に『サンタクロース』と呼ばれるようになりました。

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【クリスマス】サンタクロースなぜ煙突から?

『サンタクロース』が煙突から入ることになったのは、1822年に、アメリカの学者クレメント・クラーク・ムーアが、フィンランドの言い伝えを伝承した『聖ニコラウスの訪(おとな)い』という詩に由来していると言われています。


「キラ星のなか、屋根から降るのは/小さい蹄の立てる爪音/引っこめ振り向いて見ると/聖なるニコラウス煙突からどすん」

1823年12月23日 『聖ニコラウスの訪(おとな)い』という詩は、米国ニューヨーク州トロイの『センティネル』紙に無名で発表されました。


原題は「聖ニコラスの来訪」を意味し、内容はクリスマスの前の晩に子供たちの父であると思われる「私」が、トナカイの引くそりに乗ったサンタクロースが贈り物を持ってきてくれた様子を目撃するというものです。


この 「聖ニコラウスの訪(おとな)い」という詩は、アメリカにおけるクリスマスやサンタクロースのイメージ形成に多大な影響を与え、これが20世紀後半には歌・映画等を通じて世界中に伝えられ、現在、商業化されたクリスマスやサンタクロースのイメージとなっています。

・クリスマス・イヴにサンタクロースが8頭立てのトナカイのそりに乗ってやってくること
・サンタクロースは、小柄で太った白髭の老爺で幸せそうによく笑うこと
・サンタクロースは、背中におもちゃのたくさん入った包みを背負って家の屋根の煙突から下りてきて、暖炉のそばに置いた靴下に贈り物を入れてくれること

などといったイメージで、詩の中では、すでに8頭のトナカイにそれぞれ名前までついています。

引用
《 「聖ニクラウスの訪(おとな)い」英文原詩の訳 》
(原詩は英語詩の韻律「弱弱強四歩格」、押韻は2行毎の「脚韻」を使用しています。)

それはクリスマスの前の晩、家中で
生き物は、ネズミさえも動かなくなったころ、
靴下煙突のそばに下げられていて、
サンタクロースが来るのを待っていた。

子供たちはベッドに寝静まって、
頭の中で砂糖入り菓子が踊っていて、

ママは布をかぶっていて、私は帽子をかぶり、
長い夜の眠りについた時に。

突然外の庭で大きな音がしたので、
私はベッドから飛び起きて、何だろうと思い、
窓のそばにいって、雨戸を開けた。

降ったばかりの雪の上に月が
昼間のように光を投げていた。

すると目の前に何と
小さなソリ八頭のトナカイが見えて、
御者が元気なおじいさんだったので、
サンタクロースだとすぐ分かった。

ワシよりも早くトナカイたちは飛んできて
サンタさんは大声で名前を呼んだ。

「そらダッシャー、そらダンサー、それプランサー、ヴィクセン、
行けコメット、行けキューピッド、ドナー、ブリッツェン
ポーチに上まで、煙突の上まで!
早く走れ、それ走れ、みんな走れ!」

ハリケーンの前で枯葉が舞うように、
何かにぶち当たると、ソリは空へ舞いあがる、
だからトナカイたちは家の屋根の上へ飛んで行った、
おもちゃがいっぱいのソリサンタクロースを載せて。

私が驚いていると、屋根の上に
トナカイたちがコトコト動いているのが聞こえた。

頭を引っ込めて、ぐるりと回したら
サンタさんがポンと煙突を下りてきた。
サンさんは頭から足まで、毛皮の服を着て、
それが灰とススにまみれていた。

後ろにはおもちゃを沢山背負って、
包を開く前の行商人のようだった。


目が光っていて、えくぼが幸せそうで、
頬は紅色で、サクランボみたいだった。


小さな口を弓のようにして、
あごには雪のように白いヒゲを生やして、
歯にはパイプをきつくかんで、
煙が花輪のように頭をめぐっていた。

サンタさんの顔は広くて、丸いお腹は
笑う時に震えて、ジェリーが入ったボウルのようだった。
かわいく太っていて、愉快な妖精のようだった。

思わず笑ってしまった私に
目をウィンクして、頭をかしげたので、
何も怖くないとすぐ分かった。

言葉は何も言わなくて、すぐ仕事に取り掛かって、
靴下をいっぱいにして、くるりと身を回して、
そして指を鼻の脇に置いて、
それからうなづいて、煙突を登っていった。

それからソリに飛び乗って、トナカイたちに口笛を吹いて、
枯草が舞うように、飛んでいってしまった。

でも見えなくなる前に、サンタさんが叫ぶのが聞こえた。
「クリスマス、おめでとう!みんな、お休み!」

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【クリスマス】サンタクロースの赤い服と白いひげの由来は?

『サンタクロース』と聞くと頭に浮かぶのは、赤い服と白いヒゲを生やしたカップクのよい優しそうなおじいさんですね。


しかし、『サンタクロース』は、初めから『赤い服と白いヒゲ』といういで立ちが決まっていたわけではありません。


もちろん、『聖(セント)ニコラス』の頃、そんな衣装はなかったでしょう。


また、イギリスなどでは、『サンタクロース』といえば、赤ではなく、『緑』だそうです。


現在の『サンタクロース』『赤い服と白いヒゲ』は、イメージカラーが『赤と白』であるコカ・コーラ社の広告に由来していると言われています。


1931年 コカ・コーラ社クリスマスキャンペーン用の広告として、画家ハッドン・サンドブロムが描いた『赤い服に白いあごひげをたくわえ、見るからに陽気で楽しいサンタロース』の人間味あふれる表情やしぐさが、たちまち人びとの心をとらえました。

『サンタクロース』が、緑や茶の服を着ていると考えられる国や地域もあった中、現代の『赤い服を着て白ひげを蓄えた笑顔のサンタクロース』のイメージが、バラバラだったサンタクロースのイメージ全世界で共通化していきました。

シンタクロース(オランダ)

ちなみに、オランダ『シンタクラース』は、老齢の、威儀正しい、謹厳な人物で、白髪と顎全体を覆う長いあごひげを持っています。


伝統的な白の僧正のアルバ (祭服)の上にカズラという赤い長ケープをまとい、赤いストラを付けることもあります。赤いミトラ (司教冠)をかぶり、ルビーの指輪金色の司教杖(装飾的な曲がった頭部を持つ儀礼用の牧杖)を持っています。


オランダの『シンタクラース』は、トナカイに引かれたソリではなく、『白馬』にまたがっています。


また、『シンタクラースの書』という『大きな赤い本』を持っており、これにはそれぞれの子供が過去1年間良い子だったか悪い子だったかが記録されているということです。

 ズワルトピート(オランダ)



ズワルトピートという、顔を黒く塗ったピエロ風のお供を二人連れています。

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サンタクロースとは?イエス・キリスト誕生との関係は?まとめ

現在、私達が、『サンタクロース』としてイメージしている『赤い服と白いヒゲ』のかっぷくの良いおじさんは、コカ・コーラの広告に由来していたんですね。

『サンタクロース』は、ローマ帝国時代の司教・『聖(セント)ニコラス』に由来していて、イエス・キリストとは、全くの別人ですが、困っている人々の為に愛を実践した人という意味では、『サンタクロース』は、イエス・キリストと通づるものがあるといえるのでしょう。

『イエス・キリストの(降誕)誕生を祝うクリスマス』のプレゼントの習慣に、『サンタクロースがプレゼントを配る』様子が融合していったということでしょうか?



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