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『聖マルティンの日』11月11日とは?ガチョウを食べる理由は?

聖マーティン(マルティヌス)の日 聖マルティンの日
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ハロウィンの10ガ月31日は、マルティン・ルターにより『宗教改革の日』ですが、ドイツの秋の伝統行事と言えば、ハロウィンよりも、『聖マルティン(マルティヌス)の日』です。

 

ランタンを持った子供たちが、お店や家々を訪ね歩き、一曲歌うとお菓子をもらえるという、一見、ハロウィンに似たような行事です。

 

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『聖マルティン(マルティヌス)の日』とは?

『聖マルティン(マルティヌス)の日』とは、11月11日に行われる聖人「聖マルティヌス」を称えるお祭りです。

 

夜、暗い道を子供達が、手作りのランタン(提灯)に明かりを手に、『聖マルティンの歌』を歌いながら、『聖マルティン行進』をします。

 

歩き終えた後に、子供達は、『ガチョウ』の形をしたパンやクッキー、お菓子をもらいます。

 

また、『聖マルティン(マルティヌス)の日』には、ガチョウを食べ祝います。

 

また、『聖マルティン(マルティヌス)の日』は、民俗行事としては,収穫祭が行われる日であり、冬の始まりの日ともされています。

 

このマルティン(マルティヌス)のを祝う祭は、ドイツでは、クリスマス、復活祭、カーニバルに次ぐ行事と言えるでしょう。

 

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『聖マルティン(マルティヌス)の日』ドイツ語で何と言う?

『聖マルティン(マルティヌス)の日』は、各言語の表記の違いにより「聖マルティヌス」「サン・マルタンの日」などと呼ばれています。
ドイツ語では、
マーティンスタック( Martinstag )『マルティンの日』
ザンクト.マーティンタック(Sankt-Martins-Tag)『聖マルティンの日』
マーティンスフェスト(Martinsfest)『マルティン祭』
と呼ばれています。
ちなみに、他の言語では、以下のように呼ばれています。
英 語: St.Martin’s Day,
スペイン語: Día de San Martín,
フランス語: soir de la Saint-Martin
『聖マルティン(マルティヌス)の日』は、他のヨーロッパの国々でも、同じようにランタン(提灯)を手に、歌いながら歩き、また、その日には、『マルティンのガチョウ』と言う意味で、ガチョウが食べられています。

 

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『聖マルティン(マルティヌス)』とは?意味と由来は?

『聖マルティン(マルティヌス)』は、トゥールのマルティヌスと言われている、キリスト教の聖人です。
『聖マルティン(マルティヌス)』は、殉教をせずに聖人とされた初めての人物で、ヨーロッパ初の聖人でもあります。

聖マルティン(マルティヌス)について

『聖マルティン(マルティヌス)』は、316年ごろ、ローマ帝国領パンノニア州(現ハンガリー)サバリアに、ローマ将校の息子として誕生しました。
ローマ帝国軍の将校であったの父の転任で、マルティン(マルティヌス)は、子供の頃イタリア・パヴィーアへ移住し、のちにローマ軍に入隊しています。
マルティン(マルティヌス)は、15歳でローマ軍の兵士となりましたが、軍人時代から、終始、常に人を助ける慈悲深き人でした。
所属する連隊が、ガリアのアミアンに派遣された時、マルティン(マルティヌス)についてその後も語り継がれることになる「マントの伝説」が起こります。
ある冬のとても寒い日、物乞いが、お腹をすかして凍えているのを見たとき、彼は自分の剣で羽織っていた自身の赤いマントを半分に切り、半分を物乞いに与えました。
その夜、マルティン(マルティヌス)は、マントをあげた物乞いが、実はイエス・キリストだったという夢を見ます。
この夢を機に、マルティン(マルティヌス)は、軍人として戦う代わりに、困っている人を助け、隣人愛を実践するために、軍隊を出てキリスト教の洗礼を受けました。
その慈悲深く正しい行い故に、フランスのトゥールの市民から司教になって欲しいと頼まれ、マルティン(マルティヌス)は、トゥールの司教に就くこととなり、後30年間勤めました。
彼はその所業故に多くの市民から愛され、彼の葬式には多くの人が駆けつけ、長蛇の列をなして行進が続いたと言われています。
11月11日は、『マルティン(マルティヌス)命日』とされていますが、この日は埋葬日という説、また誕生日という説もあります。
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『聖マルティン(マルティヌス)の日』にガチョウを食べる理由は?

『聖マルティン(マルティヌス)の日』は、ガチョウを食べる日でもあります。
『聖マルティン(マルティヌス)の日』が近くなると、肉屋さんや、スーパーに、ガチョウがたくさん並びます。
『聖マルティン(マルティヌス)』が、市民から司教になって欲しいと頼まれた際、それに値するほどの人間では無いと恐縮し、見つからないようにガチョウ小屋に隠れたのですが、檻の中のガチョウが、びっくりしてガーガーとうるさく鳴いてしまい、見つかってしまったそうです。
そのため、このガチョウを『マルティンのガチョウ』と呼び、11月11日、『聖マルティヌスの日』には、罰として、ガチョウを食べるようになったそうです。
そんな理由から、子供達の行進の後にも、ガチョウ形のパンガチョウ形のクッキーが配れらています。
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『聖マルティンの日』11月11日とは?ガチョウを食べる理由は?まとめ

ドイツの秋の伝統行事とも言える『聖マルティン(マルティヌス)の日』。
11月11日の夜、子供達がランタン(提灯)を手に、『聖マルティン(マルティヌス)の歌』を歌いながら、行進していく様子が可愛らしいです。
11月11日の夜、ドイツにいる方は、ぜひ、体験してみて頂きたい風物詩です。
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